こんにちは、リキリツです。
今回は、資格の勉強法で基本となる過去問題集を使用した勉強法を紹介させていただきます。
ばく然と勉強するのではなく、より効果が出る方法で学習することで、合格の可能性を上げることができます。
私はこの勉強法で応用情報技術者試験、電験三種、電験二種、エネルギー管理士試験に合格することができました。
資格の取得を目指している方や入試を控えている方などに参考にしていただければと思います。
1.過去問題集を使用した勉強方法
[1-1] 3周以上解く
シンプルな勉強法ですが、繰り返し問題を解くことで徐々に正解率を高くすることができます。
1周目には手も足も出ない問題ばかりでも、3周目には実力ついて問題を解けるようになっています。
学習の計画は、過去問題集を3周解ける時間を確保できるスケジュールを立てることをおすすめします。
[1-2] エクセルで正誤、得点を表に記録しながら学習する。
同じ問題を繰り返し解くだけだと、勉強を持続するのは難しいと思います。
勉強を続けるための工夫として、過去問題集を解いた後に正解した問題、不正解だった問題、得点を表に記録しながら勉強をすることをおすすめします。
具体的な表の作り方は次項で説明致します。
2.具体的なエクセルでの記録表の作り方
下記2種類の表に記録しながら、過去問題集を解く学習をおすすめします。
[2-1] 採点表
科目、年度ごとに縦軸に問題番号、横軸に回数とした表を作成し、過去問題集を解いた採点を正解を「〇」、不正解を「×」と入力します。(以下のような表です。)
採点表
電力 | |||
2012年 | 1 | 2 | 3 |
1 | ○ | ○ | ○ |
2 | ○ | ○ | ○ |
3 | × | × | ○ |
4 | ○ | ○ | ○ |
5 | × | ○ | ○ |
6 | ○ | × | ○ |
7 | × | ○ | ○ |
8 | × | ○ | ○ |
9 | × | ○ | ○ |
10 | × | × | × |
11 | ○ | ○ | ○ |
12 | × | ○ | × |
13 | × | ○ | ○ |
14 | ○ | ○ | ○ |
15a | ○ | ○ | ○ |
15b | ○ | × | × |
16a | × | × | × |
16b | × | × | × |
17a | ○ | ○ | ○ |
17b | ○ | ○ | ○ |
正解率 | 50 | 70 | 75 |
横軸最下段に正解率を%表記で簡単な関数で計算して表示させています。
「50」は「全体の50%を正解した」ということを表しています。
下記の数式を関数にしたものを使用しています。
正解率=(縦1列の〇の数)÷(問題数)×100
具体的な関数は下記のようになります。
正解率=COUNTIF(B3:B14,"=○")/COUNTA(B3:B14)*100
※正解に「1」、不正解に「0」を入力してSUM関数を使用したほうが簡単ですが、見た目が分かりやすいので「〇」、「×」表記にしています。
[2-2] 正解率一覧表
「2-1 採点表」の最下段の正解率を参照して年度別に並べた表を作成します。
以下のような表になります。
点数一覧表
電力 | |||
年度 | 1 | 2 | 3 |
2012 | 50 | 70 | 75 |
2011 | 40 | 50 | 50 |
2010 | 70 | 70 | 95 |
2009 | 50 | 80 | 85 |
2008 | 70 | 65 | 80 |
2007 | 70 | 60 | 75 |
2006 | 65 | 55 | 80 |
2005 | 50 | 80 | 60 |
2004 | 75 | 80 | 85 |
2003 | 80 | 80 | 85 |
2014 | 60 | 70 | 90 |
2013 | 55 | 75 | 85 |
80以上 | 1 | 4 | 8 |
60~79 | 6 | 6 | 3 |
59以下 | 5 | 2 | 1 |
正解率の数字を「条件付き書式」を使用して、80点以上を緑色、59点以下を赤色に表示するよう設定しています。
具体的な設定の仕方は下記のようになります。
リボン [ホーム] タブ
→「条件付き書式」
→「セルの強調表示ルール」
→「指定の値より大きい」
→「80」を入力
→「書式」を「ユーザ設定の書式」を選ぶ
→「フォント」の「色」を緑色に設定する。
※セルを色付けしたい場合は「ぬりつぶし」で色を設定します。
同じようにして59点以下を赤文字に表示する設定は「指定の値より小さい」を選択して行います。
※設定を他のセルにも適用したい場合は、下記のような操作を行います。
設定済のセルを右クリック
→「コピー」
→貼り付けたい範囲のセルを左クリックしながらドラッグ
→右クリック
→「形式を選択して貼り付け」
→「書式」
表の下段3列は、「80点以上」、「60~79点」、「59点以下」が何個あるかを、「COUNTIF」関数を使用して表示しています。
具体的な関数は下記のようになります。
「80点以上」=COUNTIF(B3:B14,">=80")
「60~79点」=COUNT(B3:B14)-「80点以上」-「59点以下」
「59点以下」=COUNTIF(B3:B14,"<=59")
※「60~79点」は関数を簡素化して全体の数から「80点以上」と「59点以下」
を引いて求めています。
3.エクセル表で記録することのメリット
[3-1] 目標が立てやすくなり、 自分の成長を見える化できる。
「2-2.正解率一覧表」を作成しておくと、「59点以下を0にする」と「80点以上の数を増やす」というように、シンプルに目標を立てることができます。
こうすることで自分のレベルを数値化できて、目標が達成できているかどうかを見てすぐ分かるようにできます。
[3-2] 学習のモチベーションを維持できる。
単に過去問題集を3周解くだけだと、同じことを3回も繰り返すだけになりモチベーションを持続するのが難しくなります。
「2-2.正解率一覧表」を作成しながら、1周目→2周目→3周目と続けることで段々と自分のレベルが上がっていくことが数字で分かるので、勉強するモチベーションが持続できます。
スポーツやゲームなどで、レベルが上がっていくのが分かるとやる気が出るのと似ていると思います。
[3-3] 苦手な分野を抽出しやすい。
「2-1.採点表」を付けていると、3周解いた後で「2回以上間違った問題」や「3周目に間違った問題」を自分の苦手な問題として抽出できます。
学習の終盤に抽出した苦手問題を重点的に復習することで、合格確率を上げることが可能になります。
…以上、過去問題集を使用した効果の上がる勉強法について、紹介させていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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